Manabu2 リリースノート v1.0.228

Manabu2 v1.0.228 リリースノート — 定期研修・誓約・修了証の PDF と有効期限、そして AI 学習基盤

Manabu2 v1.0.228 のリリースノートです。学習パスの定期サイクル(年次研修の自動受け直し)、受講後の誓約、修了証の PDF・組織ブランディング・検証ページ・有効期限と自動更新を追加しました。あわせて、理解要素・検証済み問題バンク・理解度に合わせた出題・段階ヒント・誤答分析・習熟度と再確認・学習活動フィード・安全策からなる AI 学習基盤を API と MCP で公開しました。

Manabu2 v1.0.228 リリースノート — 定期研修・誓約・修了証の PDF と有効期限、そして AI 学習基盤

v1.0.228 をリリースしました。今回は二本立てです。ひとつは 必須研修を「続ける・証明する」ための機能(定期研修の自動サイクル、受講後の誓約、修了証の PDF・検証ページ・有効期限)。もうひとつは AI 学習基盤 ― 理解度に合わせて出題し、答えを教えずに導き、つまずきの原因を見立てる仕組みを、API と AI クライアント向けに公開しました。

今回のハイライト

定期研修が自動でまわる

「12 か月ごと」のように設定すると、期限後に次のサイクルが自動で始まります。履歴は残ります。

受講後の誓約(アテステーション)

「内容を読み、理解しました」の確認を必須にできます。確認するまで完了になりません。

修了証の PDF・検証ページ・有効期限

組織名とロゴ入りの PDF、第三者が真正性を確かめられる URL、期限前の自動更新。

理解要素と検証済み問題バンク

つまずきの地図と、数値が変わっても正答が保証された問題。公開は人のレビューを経て。

理解度に合わせた出題と段階ヒント

回答に応じて次の問題が変わり、つまずいたら前提に戻る。ヒントは答えを教えずに 5 段階。

誤答分析・習熟度・安全策

「なぜ間違えたか」を根拠付きで分類し、理解要素ごとの習熟度と再確認日を返します。夜間の自動評価と停止スイッチつき。


1. 定期研修(年次研修など)が自動でまわります

学習パスに 「◯か月ごと」 を設定できるようになりました。期限日を過ぎると、Manabu2 が自動で次のサイクルを開始します。

  • 前サイクルの完了状況は 履歴として保存 され、コンプライアンスレポートから遡って確認できます
  • 新しいサイクルでは、レッスンの完了状態と誓約がリセットされ、学習者に「新しいサイクルが始まりました」の通知が届きます
  • 部署に割り当てた学習パスも同じルールでまわります。個人宛と部署経由の両方がある場合は早いほうの期限が使われます
  • 毎日 朝 8 時 30 分(日本時間) に切り替え処理が走ります

2. 受講後の誓約(アテステーション)

コースに 「誓約を必須にする」 を設定し、誓約文を書いておくと、学習者はすべてのレッスンを終えたあとに「内容を読み、理解しました」を確認するまでコースが完了になりません。

記録される内容 説明
日時と誓約文 誓約した時点の文面をそのまま保存します。あとで文面を変えても、過去の記録は変わりません
経路 Web 画面・API・AI クライアントのどこから誓約したか
接続元 IP アドレスと端末情報。監査時の裏付けに使えます

コンプライアンスレポートと修了証の詳細画面に、誓約の有無と日時が表示されます。定期研修のサイクルが切り替わると誓約もやり直しになります。


3. 修了証の PDF・検証ページ・有効期限

PDF ダウンロード

学習者の「マイ修了証」から、日本語フォントで組まれた PDF をダウンロードできます。API からも取得できます。

組織名とロゴ

HR の ブランディング 画面で、修了証に印字する組織名とロゴを設定できます。設定がなければ組織の表示名が使われます。

検証ページ

修了証ごとに 検証用 URL が発行されます。採用担当者や取引先など、Manabu2 にサインインしていない方でも、修了証が本物か・有効期限内かを確認できます。表示されるのは修了証の情報だけで、それ以外の学習記録は見えません。

有効期限と更新

修了証に 有効期間(か月) を設定できます。期限の 30 日前 に本人へメールが届き、対象の学習パスが「更新のため」再開されます。学習パスを完了すると、修了証は自動で更新されます。

状態 表示
有効 期限内、または期限なし
期限間近 30 日以内。更新用の学習パスが再開されています
期限切れ 期限を過ぎ、まだ更新されていません。検証ページにもその旨が表示されます

4. AI 学習基盤 ― 学習アプリと AI クライアントのために

ワカルートをはじめとする学習アプリ向けに、「理解しているか」を単位に学習を組み立てる ための基盤を API と MCP で公開しました。AI に自由に問題を作らせるのではなく、人が検証した問題を土台に、AI は導く役に徹する のが設計方針です。

4.1 理解要素(つまずきの地図)

「正負の数の加法」「絶対値」のような 理解要素 を登録し、前提関係(これを理解するにはあれが必要)と、よくある誤解(符号を落とす、など)とその手当てを書いておけます。外部の理解マップの ID と対応づけられます。

4.2 検証済み問題バンク
  • 問題は テンプレート です。数値を変数にし、「a は 0 以外」のような条件を書いておくと、同じ問題から何通りものバリエーションが生まれます。正答は式で定義するので、どのバリエーションでも正しい答えが保証されます
  • 「想定される誤答」を誤解コードと紐づけておくと、学習者がその答えを選んだときに どの誤解か が分かります
  • 問題は 下書き → レビュー → 公開 の流れで、作った人とは別の人が公開します。学習者に出るのは公開済みの問題だけです
4.3 理解度に合わせた出題(練習セッション)
  • 理解要素を指定して練習を始めると、回答に応じて次の問題が変わります。2 回続けてつまずくと、前提となる理解要素の問題に戻って確かめます
  • 同じ条件なら同じ問題が出る(再現できる)ので、途中でアプリを閉じても 同じ問題から再開 できます。出題理由はすべて記録され、先生が後から確認できます
  • 問題数・制限時間・再回答の回数・ヒントの有無を設定できます。ヒントなしにすれば試験モードになります
4.4 答えを教えないヒント
段階 内容
1. 意図の確認 この問題は何を聞いているか
2. 小さなヒント 直前の誤答が「よくある誤解」に当たれば、その手当てを
3. 前提の問い返し 「その前に、◯◯は大丈夫ですか?」
4. 言い換え 別の表現で(先生が用意した場合)
5. 類題 数値を変えた似た問題を、答えと解説つきで

答えを見るのは本人の選択です。答えを見た問題は「理解した」とは数えません。

4.5 誤答の原因分析

不正解を 単純ミス / 概念の誤解 / 前提不足 / 読み違い / 不明 に分類し、根拠と確信度を返します。まず規則で判定し(想定誤答との一致、符号の逆転、1 違い、桁の入れ替え、問題文の数値をそのまま答えた、など)、途中式がある場合や規則で決めきれない場合だけ AI に尋ねます。正答はつねに問題バンクの値 で、AI が決めることはありません。確信が持てないときは「不明」と正直に返します。

4.6 習熟度と再確認
  • 理解要素ごとに、観測した事実(何問、自力で何問、ヒント何回、答えを見た回数)と 推定値 を分けて返します
  • 初めて自力で正解すると 翌日 に再確認日が設定され、再確認に合格するたびに 3 日 → 1 週間 → 2 週間 → 1 か月 → 2 か月と間隔が伸びます。忘れていたら翌日に戻ります
  • 段階(意味理解 → 基本 → 接続 → 応用 → 試験安定)は組織ごとに定義できます。上の段階には、日をおいた再確認に合格しないと上がれません
  • 「再確認が必要な理解要素だけ練習する」モードがあります
4.7 学習活動の連携

セッションの開始・回答・ヒント・完了、レッスン完了、習熟度の更新を、時系列のフィード として取得できます。前回どこまで読んだかを渡せば続きだけが返り、同じ出来事は同じ ID なので二重に数えません。Webhook でも同じ出来事を受け取れます。データを削除したときは、その事実もフィードに流れます。

4.8 安全策と監視
  • 禁止語チェック:未成年向けにふさわしくない語を、問題・選択肢・解説・ヒントに含めません。組織ごとに語を追加できます
  • 夜間の自動評価:公開中の問題について「バリエーションが壊れていないか」「ヒントが答えを漏らしていないか」「類題が本当に別の数値か」を毎晩確認し、結果を記録します。AI は使わないので費用はかかりません
  • 停止スイッチ:組織管理者が AI の利用を即時に止められます。止めても規則ベースの機能はそのまま動きます
  • 不適切報告:学習者が問題やヒントを「おかしい」と報告でき、組織側で確認・処理できます
  • 人のレビュー:先生が分析結果に「同意 / 不同意」をつけると、その判断が評価セットに加わり、以後の評価基準になります

5. API と MCP の追加

開発者向けの詳細は、開発者ポータルの OpenAPI と MCP ツール一覧をご覧ください。主なものだけ挙げます。

追加 内容
/api/v1/organizations/{id}/concepts 理解要素・前提・誤解・段階の管理
/api/v1/organizations/{id}/question-banks 問題バンク、バリエーション生成、採点、レビュー・公開
/api/v1/me/learning-sessions 練習セッションの開始・回答・ヒント・答え表示・分析・再開・終了・報告
/api/v1/me/mastery/api/v1/me/activities 自分の習熟度と学習活動フィード
/api/v1/organizations/{id}/learning-sessions/activities/members/{userId}/mastery 組織側の監査・同期・習熟度
/api/v1/organizations/{id}/ai-ops 停止スイッチ、禁止語、評価セットと実行、利用状況、報告、レビュー
POST /api/v1/me/courses/{id}/attestGET /api/v1/me/certificates/{id}/pdf 誓約と修了証 PDF
MCP ツール(理解要素) list_conceptsupsert_conceptlink_lesson_concepts
MCP ツール(問題バンク) list_question_bankscreate_question_bankadd_bank_questionrender_bank_question(公開は人が行うため MCP にはありません)
MCP ツール(練習) start_practice_sessionanswer_practice_questionget_practice_hintreveal_practice_answeranalyze_practice_answerget_practice_sessionget_my_masteryreport_practice_content。AI クライアントは正答を見られません
MCP ツール attest_course 新規追加(誓約)
Webhook イベント session.started / session.answered / session.hint / session.revealed / session.ended / mastery.updated / session.deleted / learner.data_deleted

学習パス API の一覧にラベルとコース数が入るようになり、コースの進捗にはそのコースが属する学習パスが含まれるようになりました。


6. 配信と不具合修正

  • 本番への配信を 1 件ずつ順番に 行う仕組みにしました。短時間に複数の更新が重なっても、切り替え中に応答できない時間が生じません
  • 不具合修正: AI クライアントから誓約(attest_course)を行うと組織 ID を求められて失敗する状態がありました。修正済みです
  • 不具合修正: 開発者ポータルの MCP ツール一覧に、理解要素と問題バンクのグループが表示されていませんでした。修正済みです

今後について

AI 学習基盤は、ワカルートでの本格運用に向けて評価を続けます。次は、期限や更新に関する通知の画面内表示、英語コンテンツの整備に取り組みます。

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