Manabu2 リリースノート v1.0.245

Manabu2 v1.0.245 リリースノート — 受験コーチ API、採点ルールの統一、招待とシート数の整合

Manabu2 v1.0.245 のリリースノートです。学習アプリ向けに受験日記・生活と学習時間のログ・目標点とテスト結果・今日の学習提案と週間レビュー・データ書き出しからなる受験コーチ API を公開しました。あわせて、クイズとテストの採点ルールの統一(合格は四捨五入前の正確な割合で判定)、招待とシート数の整合、サインインが必要なページの保護、MCP でのテスト設問の並べ替えと設定の読み戻し、403 件の自動テストによる品質確認をご紹介します。

Manabu2 v1.0.245 リリースノート — 受験コーチ API、採点ルールの統一、招待とシート数の整合

v1.0.245 をリリースしました。今回は二本立てです。ひとつは 学習アプリ向けの「受験コーチ」API(受験日記・生活と学習時間のログ・目標点とテスト結果・今日の学習提案と週間レビュー・データの書き出し)。もうひとつは 「正しく数え、正しく守る」ための見直し ― 採点ルールの統一、招待とシート数の整合、サインインが必要なページの保護、そして料金・採点・組織間のデータ分離を確かめる自動テストの整備です。

今回のハイライト

受験コーチ API

受験日記、生活・学習時間のログ、目標点とテスト結果、今日の学習提案と週間レビューを API で提供します。

採点ルールの統一

合格は四捨五入前の正確な割合で判定。正解が設定されていない設問で点が入ることもなくなりました。

招待とシート数の整合

招待にもシート上限を適用。一度外したメンバーを再度招待しても、シートを二重に数えません。

ページ保護の見直し

アカウント設定ページはサインインが必要に。公開コース内の非公開レッスンは表示されなくなりました。

MCP でテストを仕上げる

テストの設問を並べ替え、制限時間を含むすべての設定を読み戻して確認できます。

自動テストと英語版ページ

料金・採点・組織間の分離を 403 件の自動テストで確認してから配信。英語版のヘルプとニュースも表示されます。


1. 受験コーチ API ― 学習アプリのために

ワカルートをはじめとする学習アプリ向けに、学習者が自分で記録した事実と、Manabu2 が記録した学習 をもとに、毎日の学習を組み立てるための API を公開しました。学習者本人の権限でだけ読み書きでき、組織からは見えません。

1.1 受験日記と生活・学習時間のログ
  • 1 日 1 件の 受験日記(できたこと・困ったこと・明日やること、集中度と疲れ)を保存できます
  • 学校・部活・塾・自習・宿題・スマホ・睡眠などの区分で、1 日の時間の使い方 を記録できます。今日と過去 31 日分を書き換えられます
  • 1 日の表示では、学習者が記録した学習(自己申告)と、Manabu2 で行った学習(自動記録)を 並べて表示し、合算しません。同じ時間を二重に数えないためです
1.2 目標点とテスト結果
  • 定期テスト・模試・小テストなどの種類ごと、科目ごとに 目標点 を設定できます
  • 学校や模試会社から返ってきた点数を、満点とあわせて記録できます
  • 目標との差は、種類と満点が同じときだけ 計算します。満点の違う点数を比べた差は表示しません。合否の判定はしません
1.3 今日の学習提案と週間レビュー
  • 前日の持ち越し、つまずいた前提への戻り、再確認の期日、直すべき誤答、新しい単元の順に、最大 5 件 の「今日の学習」を提案します。目標から最も遠い科目を優先します
  • 1 日の学習時間は、学習者自身の直近 1 週間の実績から決めます(20〜120 分)。試験 30 日前からは、直すべきものがある間は新しい単元を後回しにします
  • 提案を受け入れる・変える・延期する・やめる・終えたと記録するのは 学習者本人 です。コーチが代わりに決めることはありません。提案の理由は本人のデータから作り、点数を約束する表現は使いません
  • 月曜〜日曜の 週間レビュー で、目標との差、計画と実績、今週到達した理解要素、来週の最初の提案を振り返れます。日記の本文は含めません
1.4 データの書き出しと成果指標
  • 学習者は、目標・結果・日記・時間ログ・計画と判断・学習記録・習熟度を 1 つの JSON として書き出せます
  • 組織向けには、ヒント後の自力正解率・類題の正答率・再確認の定着率・計画の実行率などの 成果指標 を集計で提供します。個人ごとの数値は出しません
  • アカウントを削除すると、日記・時間ログ・目標・テスト結果・計画も削除されます
追加 内容
/api/v1/me/journal 受験日記、生活・学習時間のログ、1 日の表示、集計
/api/v1/me/scores 目標点、テスト結果、目標との差の集計
/api/v1/me/coach 今日の学習提案、提案への判断、週間レビュー
GET /api/v1/me/export 学習者データの書き出し(JSON)
/api/v1/organizations/{id}/ai-ops/learning-metrics 組織向けの成果指標(集計のみ)

2. 採点ルールを一つにまとめました

レッスンのクイズと学習パスのテストは、これまで別々の処理で採点していました。今回、同じルール で採点するようにまとめ、あわせて次の 2 点を改めました。

項目 これまで これから
合格の判定 四捨五入した点数で判定。23 問中 16 問正解(69.57%)は「70%」と表示され、合格ライン 70% で 合格 になっていました 四捨五入する前の正確な割合で判定。表示は「70%」のままですが、合格ライン 70% には 届きません
正解が設定されていない設問 どの選択肢にも正解が設定されていない設問は、未回答でも 全員が正解 扱いでした 誰も正解にはなりません。設問数には含めるため、設定漏れに気づきやすくなります

あわせて、複数選択の設問は「正解の選択肢をすべて、過不足なく」選んだときだけ正解になること、同じ回答が二重に送られても一度として数えることを、自動テストで確認しています。


3. 招待とシート数の整合

  • 招待にもシート上限を適用: 招待中のメンバーはシートを 1 つ確保します。これまで上限の確認は画面側で行っていましたが、招待そのものに組み込みました。どの経路から招待しても上限を超えることはありません
  • 再招待でシートを二重に数えない: HR が一度外したメンバーを再度招待し、その後 HR がもう一度追加すると、同じ人に 2 件の所属が作られ、シートが 2 つ数えられることがありました。再招待では以前の所属を使い直すようにしました。以前の権限(管理者など)は引き継がず、新しい招待と同じ「学習者」から始まります
  • 再招待された方がサインインできる: 最後の所属組織から外された方は、サインインできない状態になります。HR による再追加では解除されていましたが、招待を承認した場合は解除されず、承認後もサインインできませんでした。招待の承認でも解除されるようにしました
  • 削除済みアカウントは招待できません: 退会(アカウント削除)された方は招待できず、退会前に届いていた招待も承認できません。招待が取り消されている場合、承認画面は「無効な招待」と表示します(これまでは「参加が確認されました」と表示されていました)

4. ページ保護の見直し

サインインせずに表示できるページを一つずつ確認し、それぞれ公開してよい理由を記録しました。今後、公開ページが増えたときは自動テストで気づける仕組みです。確認の中で見つかった 2 点を修正しました。

  • アカウント設定ページ: パスワード変更などのアカウント設定ページに、サインインしていない状態でもアクセスできていました(個人の情報は表示されず、「ユーザーを読み込めません」と表示される状態でした)。サインイン画面へ案内するようにしました
  • 公開コース内の非公開レッスン: 公開コースのページに非公開のレッスンも一覧表示され、URL から内容を閲覧できる状態でした。公開済みのレッスンだけを表示するようにしました。サイトマップは以前から公開済みのレッスンのみでしたので、検索結果への影響はありません

5. MCP と API の追加・変更

対象 内容
MCP ツール reorder_test_questions 新規追加。テストの設問の並び順を変更します。全設問を重複なく指定したときだけ反映し、一部だけの指定や他のテストの設問は受け付けません。受験済みのテストでも過去の結果は変わりません
MCP ツール get_test_answer_key 説明・合格ライン・必須かどうか・制限時間・学習パスを返し、設問を学習者に出る順に並べます。作成・更新した設定をそのまま読み戻して確認できます
MCP ツール list_tests 各テストの制限時間を表示します
GET /api/v1/paths の courseCount 呼び出した方が閲覧できるコースだけを数えるようにしました。学習パスの詳細に表示されるコース数と一致します(これまでは非公開や下書きのコースも数えていました)

6. 安定性・品質・その他

  • API の利用回数制限を全サーバーで共有: 1 分あたりの上限を、サーバーが複数台になっても正しく数えるようにしました。集計用のストレージに一時的につながらない場合も、API は止まらず各サーバーで数え続けます
  • 自動テストの拡充: シート数の計算、クイズとテストの採点、組織間のデータ分離(他の組織のコース・メンバー・教材・テスト・レポートは API から「見つからない」と返ること)、公開カタログの表示ルールを、403 件の自動テスト で確認してから本番に配信しています
  • 英語版のヘルプとニュース: /en-US/help と /en-US/news で英語の記事が表示されるようになりました(これまでは記事が見つからない状態でした)

今後について

受験コーチ API は、ワカルートでの運用に合わせて改善を続けます。次は、英語版ヘルプの内容の刷新、期限や更新に関する通知の画面内表示、組織管理者向けの SSO(Entra ID・Google)に取り組みます。

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